2009年10月 サンマ(なぜ秋になるとおいしいか?)

ある大名が目黒に出かけたとき、一件の農家に立ち寄ったところ、昼食時にサンマを出された。そのあまりのうまさが忘れられず、自邸に帰ってからサンマを所望して食べたところ、すっかり脂をぬいて焼いていたので、それほどではなかった。そこで、その大名いわく「やはりサンマは目黒に限るぞ」これは『目黒のさんま』という落語だが、旬のサンマのうまさは何物にもかえがたい。
秋になると寒流に乗り、サンマは群れを作って南下する。産卵のためだ。10月にとれるこの産卵前のサンマが特にうまいのである。
昔は七輪で焼いて食べたが、いまではグリルだ。煙が出るのを嫌って魚を焼かない家庭もあると聞くが、サンマは塩焼きを大根おろしで食べるべきだ。